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女性の「ご馳走させてください」は脈ありか社交辞令か

目次

お会計のあと、その一言をもらった

「今日は、私にご馳走させてください」
そう言われた瞬間、箸を置いた手が一瞬止まる。
え、今の。
声が裏返りそうになるのをこらえて、いやいや今日は僕が、と返す。
でも頭の中では、その一言がずっとリピートしてる。
取引先の女性かもしれない。合コンで知り合った子かもしれない。職場の後輩のときもある。
関係性は違っても、言われた瞬間の動揺だけは、だいたい同じ。
これって、脈ありってこと?それとも、ただの礼儀?
奢られた側なのに、なぜか奢られる約束をもらったような、不思議な気分になる。
実はこの一言、その場で切られる約束手形みたいなもの。
きちんと現金化される手形もあれば、期日が来ても音沙汰なしの不渡りもある。
問題は、渡された瞬間にはどっちなのか、誰にもわからないってこと。

この一言、そもそも脈ありの言葉じゃない

ご馳走させてくださいは、恋愛のために生まれた言葉じゃない。
奢ってもらったら、いずれ自分も返す。日本の食事の場に根づいた、ごく普通のお返し文化。
上司に奢られた翌日、後輩がコーヒーをおごる。友達に奢られたら、次は自分の番だと思う。
引っ越しを手伝ってもらった、仕事の相談に乗ってもらった。そんな借りを感じてるだけのこともある。ご馳走という形を借りて、単純にありがとうを伝えたいだけの場合もある。
そこに恋愛感情なんて、ひとかけらも要らない。
だからこそ、この言葉を聞いた瞬間に脈ありだと決めつけるのは早すぎる。
大事なのは、礼儀の型の中に、どれだけの本気が乗っているか。
同じ手形でも、殴り書きのサインと、丁寧に押された実印くらいの差がある。
その差を見分けるコツを、ここから順番に見ていく。

本気度を分ける、五つの視点

即答だったか、少し間があったか

奢ってもらった直後、反射的に出てくる、ご馳走様です、いつかお返しします。
食後のレジ前、財布を出そうとする動きと同時に飛び出す言葉なら、それはほぼ反射。
これは、ほぼ礼儀。とっさに出る定型句に近い。
一方、少し考えるような間のあとに、あの、今度は私にご馳走させてください、と出てくる場合。
その一拍に、社交辞令じゃない重みが乗っていることがある。

言葉の軽さと丁寧さ

今度奢りますね、と軽く流すのと、今度はぜひご馳走させてください、と丁寧に言うのとでは、熱量がまるで違う。
LINEのスタンプ一個で済ませるお礼と、あらためて文章で丁寧に送ってくるお礼。同じ内容でも熱量はまるで違う。
丁寧な言葉づかいをわざわざ選ぶのは、社交辞令のテンプレートから、一歩踏み出してる証拠。
普段は砕けた話し方をする人が、この一言だけ急に丁寧になったら、なおさら意識していい。

そのあと、具体的な行動があるか

言っただけで終わるか、いつがいいか聞いてくるか。ここがいちばんわかりやすい。
来週の水曜どうですか、と自分から候補日を出してくるなら、社交辞令はとうに卒業してる。
候補の店まで調べて送ってくるようなら、もう完全に本気の部類。
逆に、言った本人が話題を出さなくなるなら、あの一言はその場の空気を丸くするための言葉だったということ。

誰にでも言うタイプか、選んで言うタイプか

奢られるたびに毎回この台詞を言う人もいれば、めったに言わない人もいる。
内気で、人に気をつかいすぎるタイプの女性ほど、心を許してない相手にはこの言葉を使わない。
一緒にいて疲れる相手に、わざわざ次の約束を作ろうとする理由がないから。
逆に、誰に対してもご馳走させてくださいが口癖みたいになってる人もいる。その場合は、律儀な性格そのものが理由で、あなただから、ではない。
彼女が普段どんな人か。それを知ってるだけで、この一言の重みはだいぶ変わってくる。

仕事の関係か、プライベートの関係か

取引先や職場の相手になら、礼儀として口にする人は少なくない。
ビジネスの潤滑油として使われる場面もあるから、その一言だけで舞い上がるのは早い。
ただ、仕事の相手だからといって、全部が全部社交辞令というわけでもない。何度も顔を合わせるうちに、義理を超えた感情が芽生えることは普通にある。
逆に、仕事の利害がいっさい絡まない、純粋なプライベートの場でこの言葉が出てくるなら、話は変わる。
そこにはもう、義理でこなす理由がない。

社交辞令だと決めつけて、流しかけた話

友人の男性から聞いた話。
取引先の女性と、仕事の打ち上げも兼ねて食事に行ったときのこと。
会計を済ませた友人に、彼女がその一言を口にした。
今度は私にご馳走させてください。
友人は、社交辞令だろうな、と軽く聞き流した。仕事の付き合いの相手だし、と。
(こういうの、みんな言うだけで実現しないやつだ)
そのまま数週間、こちらから連絡することもなく過ぎていった。
ある日、別件の連絡が来たついでに、彼女がぽつりと書き添えていた。
そういえば、この前約束してたご馳走、まだですね、と。
友人は、画面を二度見したらしい。
覚えてたのか、と。
本気にされてなかったと知って、ちょっと申し訳なくなった、と苦笑いしてた。
結局その後、食事に行って、いまは普通に付き合ってる。
社交辞令だと決めつけて、自分から流してしまいそうになった一言。
覚えてる側は、ちゃんと覚えてる。
軽く扱っていいのは、本当に軽い言葉だけ。

男性がやりがちな、もったいない反応

奢られて当然という顔をする

最初から奢ってもらうつもりで、財布を出す素振りすら見せない人がいる。
これをやると、次はもうその言葉は出てこない。
ご馳走させてくださいという申し出は、あくまで相手の厚意。当然の権利として受け取った瞬間、その厚意はすっと引っ込む。

社交辞令だと決めつけて、話題にすら出さない

さっきの友人の話がまさにこれ。
一度も触れずにいると、相手は、忘れられた、興味を持たれてない、と受け取ってしまうことがある。
黙っているつもりが、拒絶のサインとして伝わってしまうこともある。

下心丸出しで食いつく

逆に、待ってました、とばかりに前のめりになりすぎるのも良くない。
奢ってもらえるならラッキー、という算段が透けて見えると、相手は興ざめして引いてしまう。
ちょうどいいのは、うれしいけど急かさない、その温度。

言われたときの、返事のしかた

その場では、素直に受け取っていい

遠慮しすぎて、いえいえそんな、と全力で固辞すると、相手はせっかくの気持ちを引っ込めることになる。
ありがとうございます、楽しみにしてます。それくらい軽やかに受け止めるほうが、次につながりやすい。
固辞と謙遜は似ているようで、相手にとっては拒絶に見えることもある。

脈ありかもと思ったら、こちらから日程の話を振ってみる

本気度を見極めたいなら、来週あたりどうですか、とこちらから水を向けてみるのが早い。
いきなりディナーに誘うのが重いと感じるなら、まずはお茶や軽いランチくらいの温度で誘ってみるのも手。
向こうがうれしそうに乗ってくるか、あいまいに濁すか。反応ひとつで、だいたいわかる。
待っているだけでは、社交辞令はいつまでも社交辞令のまま止まってしまう。

社交辞令だと感じても、悪く受け取らない

仮に実現しなかったとしても、それは彼女があなたを軽んじたわけじゃなくて、ただその場の礼儀を尽くしただけ。
奢ってもらって当然、という顔をされるよりは、ずっと感じがいい。
言葉の裏を読みすぎて、相手の礼儀正しさまで疑うのは、ちょっともったいない。

誘い方に迷うなら、AIで温度を確認する

脈ありっぽいけど、こちらから誘って、もし勘違いだったら気まずい。
そんな不安があるなら、送る前にAIに見てもらう手がある。
食事を奢ったあと、女性から今度は私にご馳走させてくださいと言われました、こちらから日程を提案するメッセージを、重くならない温度で考えてください。
状況を渡すだけで、誘いすぎず、そっけなさすぎない一文を、いくつか出してくれる。
返信が来たあとの、次の一手を相談することもできる。
既読がついたまま数日返事がない場合、どう催促すれば重くならないか、というような細かい相談もできる。
ひとりで文面をこねくり回して深夜に送信するより、一度客観的な言葉を通したほうが、変な力みが抜ける。

手形が現金化される日を、気長に待てばいい

ご馳走させてくださいという一言は、その場で切られた小さな約束手形。
丁寧に切られた手形は、いずれ本人が現金化しにくる。
何となく口にしただけの手形は、期日を過ぎても音沙汰がない。
どちらだったとしても、それはあなたの価値が測られた結果じゃない。
即答か、間があったか。言葉の丁寧さ。そのあとの行動。誰にでも言うことかどうか。仕事かプライベートか。
五つの視点で眺めれば、手形の重みは自然と見えてくる。
不渡りだったとしても、落ち込みすぎなくていい。
それは、その場の空気をあたためるための、ただの優しさだったというだけの話だから。
逆に、丁寧に切られた手形を、社交辞令だろうと自分から破ってしまうのはもったいない。
本物の手形なら、急かさなくても、ちゃんと向こうから現金化しにくる。
気長に、構えて待てばいい。

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