半年ぶりの通知に、目を疑った
半年近く音沙汰がなかった相手から、通知が一件。
画面に浮かんだ名前を見て、目を疑う。
え、この人だっけ。
記憶をたどるのに、数秒かかった。
開いてみると、お久しぶりです、最近どうですか、の一言。
すっかり忘れかけてたのに、口元がゆるむのを止められない。
でも同時に、なんで今さら、という疑問が頭をよぎる。
マッチングアプリで、女性から久しぶりに届く連絡。
ゲーム好きの間では、ザオラルメールなんて呼ばれてるらしい。
一度戦線離脱した仲間を、蘇生魔法で呼び戻すようなその一通に、どう向き合えばいいのか。
ザオラルメール、その正体
ザオラルは、ドラゴンクエストに出てくる蘇生の呪文。
倒れた仲間を、戦闘不能から連れ戻す魔法。
そこから転じて、音信不通になった相手からの復活の連絡を、そう呼ぶようになったらしい。
ただし、蘇生に成功したからといって、パーティーに完全復帰したとは限らない。
そこがこのメールの、いちばん厄介なところ。
なぜ今、彼女は連絡してきたのか
本命とうまくいかなかった
マッチングアプリでは、複数人と同時にやり取りするのが普通。
いちばん有望だった相手とうまくいかなくなったとき、キープしていた相手に目が向くことがある。
本命とデートを重ねてたけど破局した、というタイミングと連絡が重なっているなら、これに近い。
キープ扱いされてたと知ると複雑だけど、あなたを思い出したこと自体は、悪いことじゃない。
単純に見落としていた、または多忙だった
女性の受信箱には、想像以上に大量のメッセージが届く。
埋もれて気づかなかっただけ、というのは意外とよくある話。
仕事や環境の変化が落ち着いて、ようやくアプリを開く余裕ができたパターンもある。
転職や引っ越しなど、生活の変化があった時期と連絡のタイミングが重なることも多い。
単純接触効果で、何となく思い出した
一度でもやり取りした相手には、まったく知らない人より心理的なハードルが低く感じられる。
心理学でザイオンス効果と呼ばれる、接触回数が多いほど好感を持ちやすくなる現象がここでも働く。
新しい出会いを探す面倒さより、あなたとの気安さを選んだだけ、ということもある。
遊び目的や業者の可能性
軽い誘い文句だけで中身がなかったり、写真が一枚しかない、スペックが不自然に整いすぎている場合は要注意。
お金の話やアプリ外への誘導が出てきたら、すぐに距離を取る判断をしていい。
本気度を見分けるポイント
やり取りの中身が、以前の会話を踏まえた具体的なものか。
それとも、誰にでも送れそうな定型的な挨拶だけか。
以前話してたあの趣味、まだ続けてる、というように過去の話題を覚えているなら、本気度は高め。
返信までの間隔にも、ヒントが出る。
数ヶ月単位で沈黙してから届くメールは、じっくり考えた末の連絡であることが多い。
一方、既読無視されていた側からの唐突な連絡は、都合よく思い出しただけの可能性も残る。
会う約束の話まで自分から踏み込んでくるかどうかも、本気度を測るいい材料になる。
期待して、肩透かしを食らった話
半年ぶりに連絡が来た相手がいた。
以前一度だけ会って、その後は既読すらつかなくなってた人。
正直、もう縁がなかったんだと、とっくに気持ちを切り替えてたところだった。
お久しぶりです、また話したいな、というメッセージに、正直かなり浮かれた。
数日、テンポよくやり取りが続いて、これは本当に脈ありなのかもと思い始めた矢先。
また来週くらいに連絡します、と言ったきり、また静かになった。
あれ、これもう二回目のパターンじゃん…
拍子抜けするような気持ちで、しばらくスマホを眺めてた。
後から思えば、あのときのメッセージは、話題が特に何もない、当たり障りのない内容ばかりだった。
本気で会いたい相手には、もっと具体的な提案をしてくるものなんだと、身をもって学んだ。
返信するときの、心がけ
すぐに全力で反応しない
待ってましたとばかりに食いつくと、相手にとって都合のいい存在になりやすい。
既読をつけたまま少し時間を置いてから返す、くらいの余裕があってもいい。
落ち着いたトーンで、でも感じよく返す、くらいがちょうどいい。
過去を蒸し返して問い詰めない
なんで急に、前は返事なかったのに、という追及は、それだけで空気を悪くする。
懐かしいですね、くらいの軽さで再開したほうが、その後が続きやすい。
言葉より、行動で本気度を確かめる
やり取りが数往復続いたら、思いきって具体的な日程を提案してみる。
提案に前向きな返事が来るか、また曖昧に流されるかで、答えはだいたい見える。
そこでも曖昧な返事が続くようなら、無理に追いかけなくていい。
返信文に迷ったら、AIで一度整えてもらう
急に距離が縮まった相手への返信は、温度感の調整が難しい。
半年ぶりにマッチングアプリの相手から連絡がきました、これまでのやり取りはこんな感じです、重くならない返信を考えてください。
状況を伝えるほど、そっけなさすぎず、がっつきすぎない一文が返ってくる。
数往復したあとに会う約束を切り出す文面も、一緒に考えてもらえる。
本命のキープなのか業者なのか判断に迷う内容があれば、そのやり取りを見せて客観的な意見をもらうこともできる。
ひとりで期待しすぎたり、逆に身構えすぎたりせず、ちょうどいい距離感を保つ助けになる。
蘇生した仲間が、また離脱するかは本人次第
ザオラルメールは、蘇生の呪文であって、絆の証明書じゃない。
戦線に戻ってきた仲間が、そのままパーティーに残るか、また離脱するかは、これからの行動次第。
唱えられた呪文の強さより、そのあと隣を歩き続けてくれるかどうかを見ればいい。
過度に浮かれず、かといって冷たく突き放さず、ただ様子を見ながら歩幅を合わせていく。
何度も離脱と復帰を繰り返す相手なら、無理にパーティーに留めておく必要もない。
本当に必要な相手なら、蘇生のあとも、ちゃんとパーティーに留まってくれるはず。

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