友達の惚気を見て、指先がむずむずする
友達のグループLINEで、また誰かの惚気が流れてくる。
付き合って二週間で初キスしたんだけど、と誰かが書き込む。
既読だけつけて、そっとスマホを伏せる。
うちは、まだ手をつないだだけ。付き合って、もう一ヶ月になるのに。
私たち、遅い?それとも、彼に何かないんだろうか。
頬がじりじりするような、焦りとも恥ずかしさともつかない感覚。
気になって当然。でも、その数字にどれだけの意味があるのか、まずは知っておきたい。
実際のところ、平均はどれくらいなのか
アンケート調査を見ていくと、けっこう幅がある。
複数の調査に共通しているのは、交際一ヶ月以内にキスをするカップルが全体のおよそ半数を占めるという結果。
20代から30代の女性を対象にした調査では、交際前でもキスは構わないと答えた人が四分の一ほど、交際一週間以内なら平気と答えた人が四割前後にのぼった。
つまり、多くの女性自身が、思っているよりずっと早いタイミングを許容範囲と考えている。
社会人カップルに絞った調査では、3回目のデートあたりがちょうどいいという声も多く、初対面や1回目でも気持ちが通じていればOKという意見まである。
一方で、二ヶ月、三ヶ月かけてゆっくり進むカップルも、少数派とはいえ確かに存在する。
さらに興味深いのは、デート中のキスの回数を調べた調査。交際3ヶ月未満のカップルはキスが1回程度と少なめな一方、交際2年以上のカップルでも大半が2〜4回程度で落ち着いていて、期間が延びても回数が激減するわけではないという結果も出ている。
平均という言葉に、実はそれほど強い意味はない。
早い遅いは、スタートダッシュのタイプでしかない
マラソンを思い浮かべてみてほしい。
号砲と同時に飛び出す人もいれば、後半にペースを上げる人もいる。
どちらのタイプでも、ちゃんと完走する人はする。
初キスが早いカップルが長続きするとも、遅いカップルが危ういとも、データは語っていない。
キスまでの期間は、そのカップルの走り方のクセであって、関係の行き先を占うものじゃない。
遅いスタートを切ったからといって、途中で失格になるわけじゃない。
月数より、進み方の「段階」を見る
キスするかどうかを月数で測るより、実は段階を見るほうが分かりやすい。
手をつなぐ、肩や頭に寄りかかる、ハグをする。この積み重ねの先に、たいていキスがある。
まだ手をつないだだけの段階なら、キスはまだ先で自然なこと。
すでにハグまで自然にできているのに、そこから長く止まっているなら、話は少し変わってくる。
段階を飛ばしていきなりキスを求めるより、ひとつずつ積み上げるほうが、結果的に近道になることが多い。
期間より、影響してる本当の要因
過去の恋愛経験の数
何人かと付き合った経験がある大人ほど、キスまでの流れに慣れてる分、タイミングも早くなりやすい。
逆に、お互い恋愛経験が少ないと、様子見の期間がどうしても長くなる。
初めての彼女、初めての彼氏同士なら、二ヶ月も三ヶ月も、実はごく普通の範囲。
二人きりになれる機会の少なさ
そもそも二人きりで過ごす時間が少ないカップルは、期間だけ見ると遅く見える。
仕事終わりに1時間だけ会える関係と、休日を丸ごと一緒に過ごせる関係では、進み方の速度がそもそも違う。
毎週会えるカップルと、月一でしか会えないカップルを、同じものさしで比べるのがそもそも無理がある。
どちらかの奥手さ
性格として、スキンシップに時間がかかる人は一定数いる。
学生時代に恋愛経験が少なかった人ほど、この傾向は強く出やすい。
これは相性の良し悪しとは別の、ただの気質の話。
二人きりになれる場所そのものの少なさ
毎回グループで会う、いつも人通りの多いカフェでしか会わない。そんな環境だと、キスのきっかけ自体が生まれにくい。
どちらかの家に行く、静かな夜道を二人で歩く。そういう機会が増えるだけで、自然と距離は縮まっていく。
気持ちの問題より先に、環境を整えるだけで解決することも意外と多い。
二ヶ月キスがなくて、ひとりで焦っていた話
大学四年のとき、付き合いはじめた人がいた。
デートも会話も楽しいのに、なぜか手をつなぐ止まりで、二ヶ月経ってもキスに至らなかった。
毎回、駅で別れる直前だけ、妙に間があった。何か言いたそうな顔をして、結局またね、とだけ言って去っていく。
友達に相談したら、うちは初デートでした、と笑われて、余計に落ち込んだ。
嫌われてるわけじゃなさそうだけど、じゃあ何?
三ヶ月目に入る少し前、思いきって彼に聞いてみた。なんでキスしないの、って。
彼は耳まで赤くして、しばらく黙ったあと、ずっとタイミングを狙ってた、と白状した。
映画みたいな完璧な瞬間を作ろうとして、毎回考えすぎて動けなくなってたらしい。
そのまま、その場でぎこちなくキスをした。歯が当たって、二人で吹き出した。
遅かったのは、興味がなかったからじゃなくて、興味がありすぎたから。
肩の力がふわっと抜けて、それまでの二ヶ月がちょっと愛しくなった。
どうしても気になるときの、動き方
相手を試すより、自分から小さく動いてみる
待っているだけで進まないなら、頭に軽くもたれる、手をきゅっと握り返す。そんな小さな一歩でムードは変わる。
奥手な相手は、待っていても永遠にきっかけをつかめないことがある。
期間そのものより、心地よさを確認する
一緒にいて緊張しないか、沈黙が気まずくないか。キスの有無より、この二つのほうがずっと関係の健全さを表してる。
沈黙が心地よく感じられるなら、二人のペースはうまく噛み合ってる証拠。
好きサインが他にあるかを見る
連絡はまめか、会う約束を自分から作ってくれるか、名前を呼ぶ声が優しいか。
キス以外の好意のサインがちゃんとあるなら、期間だけで焦る必要はない。
焦らせているのが、自分かもしれないとき
たまに、急かしているのは自分のほうという場合もある。
友達と比べて焦るあまり、相手のペースを置いてきぼりにしていないか。
無理に距離を詰めようとすると、かえって相手が身構えて引いてしまうこともある。
自分の不安を解消するためだけのキスと、二人が自然にたどり着くキスは、中身がまったく違う。
急かす前に、相手のペースも一度尊重してみる余裕を持ちたい。
自分たちのペースかどうか、AIと一緒に整理する
友達のペースと比べて不安になったときほど、一度、自分たちの状況だけを切り離して考えたい。
付き合って一ヶ月だけどまだキスをしていません、会う頻度や関係性はこんな感じです、これは遅いのか、心配しすぎなのか、客観的に聞いてください。
状況を具体的に伝えるほど、平均という漠然とした数字より、自分たちに合った答えが返ってくる。
段階的に見て今どのあたりにいそうか、次にどんな小さな一歩を試せそうか、というふうに具体的な提案も聞ける。
それでも不安が消えないなら、相手にどう聞けば重くならないかも、一緒に考えてもらえばいい。
数字に振り回されるより、自分たちの実情を言葉にするほうが、ずっと気持ちが落ち着くからね。

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